即効型の任意後見とは
最後に、即効型の任意後見について確認していきます。即効型の任意後見は、“契約は結べるけれど、すでに判断能力が低下しており、今すぐにでも支援をしてほしい”場合に活用できるプランです。
また、親御さんはもちろん、契約ができるだけの判断能力があれば、障害のある本人についても利用できるのが特徴です。

この即効型も、将来型・移行型と同様に、親御さん自身が信頼できる支援者との間で契約をすることができます。そのため、法定後見よりも自由度が高い内容を決めることができます。
「親なき後」と親御さんの老後を見据えた準備
今回は、「親なき後」の準備のなかでも、親御さんの老後を見据えた準備についてご紹介いたしました。
任意後見は、遺言や民事信託とともに、“親が元気なうちにしかできない準備”です。また、お子さんの成年後見制度の利用だけでなく、親御さんの老後についての準備としても有効ですので、ぜひ検討してみてください。
また、繰り返しになりますが、遺言や民事信託にはない親御さんの身上監護機能があるのが任意後見のメリットです。主たる財産の承継は民事信託を活用し、身上監護については任意後見を活用するといった形で他の制度との併用を視野に入れ、検討してみてください。
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「親なき後」さぽーとねっと
行政書士事務所はばたき
社会福祉士・行政書士 山口 翔多