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「親なき後」における信託の注意点②

信託の機能

 前回は、信託財産について確認しました。信託を考えるとともに、親御さんが元気なうちの財産管理についても見直していただけたらと思います。

 さて、今回は信託の機能について確認します。遺言や成年後見制度と比べて汎用性が高い信託ですが、いくつか注意点があります。



身上監護の機能がない

 信託はあくまでも、財産管理の手法ですので、成年後見制度のような身上監護の機能はありません。これが、信託と成年後見制度を併用する主な理由です。

 ご存知の方も多いかと思いますが、身上監護とは、身の回りの契約や手続きのことをいいます。例えば、親御さんの介護サービス契約、施設入所契約、医療に関する契約などです。親御さんが認知症などで判断能力が低下し、ご自身でこれらの契約ができなくなった場合、成年後見人でないと、親御さんに代わってこれらの契約をすることが困難となります。実際は、ご家族が行っているケースもありますが、障害のあるお子さんが一人っ子の場合やきょうだいがいても疎遠な場合もあるかと思います。

 財産管理については万能にみえる信託ですが、このように親御さんの生活面についてまでカバーすることはできませんのでご注意ください。

 そのため、親御さんが2つの制度を併用する例としては、障害のあるお子さんに残す主な財産については信託で管理し、それ以外の財産と親御さんの身上監護については成年後見制度で補うといったかたちがあります。

 信託についても、親御さんの生活面についても、親御さんが元気なうちに考えておく必要があることです。ぜひ、これを機会に検討してみてください。



#親なき後 #民事信託 #成年後見制度

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