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「親なき後」の自宅について考えよう②

想いとできる準備を確認してみよう

 前回は、「親なき後」の自宅について、何も準備をしないとどうなるのかについて確認しました。自宅が空き家になってしまうことが予想される方は、ぜひこの記事の内容も合わせて確認してみてください。今回は、本人の状況や親御さんの想いのうち、よくあるケースとそれに対応する準備についてご紹介いたします。



よくあるケースと準備

本人が現在自宅に住んでいる、またはこれから住む予定

 この場合、スムーズかつ安全に相続手続きがすすむように、遺言書を作成しておくことをお勧めします。また、遺言書のなかで、遺言執行者まで定めておくと安心でしょう。


本人が現在自宅に住んでおらず、これからも住まない予定

 ご本人が自宅に住まず、空き家になってしまう場合、いくつか選択肢があります。


 ①親御さんが元気なうちに売却しておく

 まず、親御さんが高齢の場合、元気なうちに自宅を売却して、サービス付き高齢者向け住宅やケアハウスなどに入居する方もいらっしゃいます。親御さん自身の生活環境が変化することへの抵抗や費用の面で問題がなければ、この選択肢も考えられます。

 他の方法と比べ、手続きがシンプルでわかりやすい点や、自宅の売却代金などある程度まとまったお金があれば、生命保険に加入して相続税の対策をしたり、特定贈与信託を利用することで贈与税の非課税枠を活用できるなどのメリットがあります。


 ②親御さんが亡くなったら売却する

 次に、親御さんが亡くなったら自宅を売却して、その売却して得たお金を相続させるというケースです。つまり、親御さんは亡くなるまで自宅に住むことができます。具体的な準備としては、親御さんが元気なうちに遺言書を作成して、そのなかに自宅を売却して相続させる旨を入れておくことをお勧めします。売却方法に関しては、いくつか注意点がありますが、障害のある本人のために自宅を残しておく必要がない場合、この選択肢が有効でしょう。


 ③自宅を賃貸して、障害のある本人に賃料が入るようにする

 最後に、障害のある本人への固定収入の仕組みを残すというケースです。方法はいくつかありますが、民事信託を活用すると柔軟に想いをかたちにすることができます。

 例えば、信頼できる人の管理のもと、自宅を賃貸物件として貸し出し、その賃料を障害のある本人が得るという仕組みです。この方法によると、障害のある本人に固定収入が入る仕組みを残すことができます。相続などで一度にまとまったお金を本人に渡すことが心配な親御さんにも有効です。


本人は自宅に住まないが、きょうだいが住む

 この場合、きょうだいが自宅を単独で相続する代わりに、本人にお金を渡すという方法が考えられます。こちらも親御さんが元気なうちに遺言書を作成して、財産の分け方を指定しておくことをお勧めします。これにより、自宅を共有で相続するのではなく、お互いの状況に合った分け方をすることができます。



検討する機会を

 いかがでしたでしょうか。このように、「親なき後」の自宅について考えることは、親御さんの老後の生活、障害のある本人の住む場所や収入について考えることにもつながります。今回ご紹介した準備は一例ですが、全て親御さんが元気なうちにしかできない準備です。ぜひ、この機会に検討してみてください。



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社会福祉士・行政書士  山口 翔多

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