遺言書とは違うの?

「想いを残すもの」として、遺言書という言葉を聞いたことがあるかと思います。この遺言書とエンディングノートは、どう違うのでしょうか。
①役割
第一に、役割が違います。遺言書は、親御さんの財産についての想いを残すものです。一方、エンディングノートは、書く内容に制限はありません。お子さんへの想いを残したり、支援者への想いを残したりもできます。
②形式
第二に、形式が違います。遺言書は、法律(民法)により形式が定められており、要件を満たさないと無効になることもあります。一方、エンディングノートは、形式に制限はありません。ですので、自由な書式で、自由に残すことができます。
③効果
第三に、効果が違います。遺言書は、法律で決められた形式で残すため、原則として、その想い通りに手続きを進めることになります。一方、エンディングノートは、それ自体に法的効力はありません。
以上が、遺言書とエンディングノートの違いです。「親なき後」の視点で考えると、それぞれの役割を理解したうえで、上手に使い分ける必要があります。
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行政書士事務所はばたき
社会福祉士・行政書士 山口 翔多